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護国寺(ごこくじ)

東京都文京区にある真言宗豊山派の大本山。神齢山悉地(しつじ)院と号す。1681年(天和元)5代将軍徳川綱吉の生母桂昌院が帰依する亮賢(りょうけん)を開山として開創。3代目住持快意のとき将軍家の祈願寺となり,真言宗新義派のなかで江戸城竹橋外の護持院につぐ地位を占めた。1717年(享保2)護持院が焼失すると,当寺本坊が護持院となり,観音堂のみを護国寺と称して住持は護持院兼務となった。1868年(明治元)護持院が廃されると,護国寺が寺地を継承,現在に至る。本堂(重文)は1698年(元禄11)綱吉の建立。月光殿(重文)は園城寺塔頭(たっちゅう)の日光院客殿を移建したもので,桃山建築として知られる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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