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国本社(こくほんしゃ)

大正後期・昭和前期の国家主義的思想啓蒙団体。平沼騏一郎(きいちろう)司法相を中心として1924年(大正13)組織。「国本ヲ固クシ智徳ノ並進ニ努メ国体ノ精華ヲ顕揚スル」ことを目的に,「国本新聞」や雑誌「国本」の発行,講演会開催を事業の中心とした。鈴木喜三郎・塩野季彦・加藤寛治・宇垣一成(かずしげ)・原嘉道(よしみち)・荒木貞夫・真崎甚三郎・後藤文夫・池田成彬(せいひん)・結城豊太郎などを理事とし,会員数は司法・内務官僚,軍人を中心に1万7816人(1935)を数えた。「日本ファッショの総本山」などと称されたが,36年(昭和11)平沼の枢密院議長就任後,解散した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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