1. 用語
  2. 日本史 -こ-
  3. 国体の本義(こくたいのほんぎ)

国体の本義(こくたいのほんぎ)

1935年(昭和10)の国体明徴運動をうけて文部省が刊行した書。政府による正統的国体論の統一と普及の役割をになった。国体明徴と教学刷新のため文部省に設置された教学刷新評議会の審議と並行して編纂され,37年5月刊行。共産主義の温床として個人主義を排撃し,日本は皇室を宗家とする一大家族国家と規定して,天皇への絶対随順を説いた。はじめ20万部を作成し全国の学校や官庁に頒布,中等学校入学試験にも出題された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう