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国体新論(こくたいしんろん)

明治前期の天賦人権説にたつ政治理論書。加藤弘之(ひろゆき)著。1875年(明治8)刊。国家の主眼は人民で,君主・政府は人民の私事に干渉は許されず,政府の権力濫用を防ぐために三権分立がうまれたとし,人民は天賦の自由権をもつことを主張した。「真政大意」とともに自由民権運動に大きな影響を与えたが,保守派に批判され,81年に両書ともみずから絶版にした。「明治文化全集」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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