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国史大系(こくしたいけい)

日本史研究のための基本的な史料である古典籍を集成し,校訂を加えて刊行した叢書。1897年(明治30)田口卯吉(うきち)が編集し,経済雑誌社から17冊の叢書として刊行を始めたのが最初で,日本史の基本史料を活字化したものとして世に迎えられた。その後,続編・増補版の刊行をへて,1929年(昭和4)からは,黒板勝美(かつみ)の編集になる「新訂増補国史大系」全66冊が吉川弘文館から刊行を開始し,戦時中の中断をへて64年に完成した。厳密な校訂や索引・目録の整備により研究者にとって必備の書とされ,学問研究の進展に寄与している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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