石(こく)

(1)古くは「さか」とも。斛とも。容積の単位。斗の10倍,升の100倍。約180.39リットルに相当。米をはじめとする穀物の計量によく用いられ,江戸時代には俸禄や領地からの玄米収穫高(石高)に表示されるなど,重要な意味をもつ単位。(2)和船の積載量の単位。古くから,船荷は米を主としたので,船に積みこむことのできる米俵を目安として設定され,米1石の重量にもとづく単位として千石船などとよんだ。やがて船の航(かわら)(船底)の長さ・幅・深さを尺で計り,3者の積を10で割って求めるようになったが,1884年(明治17)以降は1石が10立方尺と決められた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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