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五街道(ごかいどう)

江戸幕府道中奉行の支配下にあった主要街道。江戸を起点とする東海道(品川―大津または大坂)・中山道(板橋―草津)・甲州道中(内藤新宿―下諏訪)・日光道中(千住―日光御宮)・奥州道中(宇都宮―白河)のこと。江戸前期に整備・新設し,幕府の直轄とした。各宿には公用旅行者の荷物運送のため規定の人馬がおかれ,東海道は100人・100疋,中山道には原則として50人・50疋,中山道の木曾11宿と他の街道は25人・25疋と定められた。人馬賃銭の決定,助郷の指定などは幕府の権限とされ,道幅は4間前後で,広くて7間,箱根峠は2間であった。五街道の付属街道に,佐屋路(さやじ)・美濃路・例幣使(れいへいし)道・日光御成道・水戸路・本坂通(ほんさかどおり)(姫街道)などがあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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