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講釈(こうしゃく)

物語芸の一種。仏教の説教に発して太平記読みから軍談をへて,元禄(1688~1704)頃に登場し,天明期(1781~89)以降に盛んとなった。曲節をつけず,張り扇で釈台を叩いて調子をとりながら抑揚と緩急で人物や情景を活写する。初期は大道芸だったが,のち釈場(しゃくば)とよばれる専属の小屋をもち,時代物や世話物を口演した。明治期以後は講談とよび,新作も発表されたが,現在は低迷している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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