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公議所(こうぎしょ)

明治初年の立法諮問機関。五カ条の誓文の趣旨の具現化のため,1869年(明治2)3月各藩代表たる公議人を集め,東京の姫路藩邸内に設立された。設立・運営の担当者は山内容堂(豊信)・福岡孝弟(たかちか)ら公議政体派であり,神田孝平(たかひら)・森有礼(ありのり)ら最新の知識をもつ洋学者を起用して西欧流の議会制度導入をめざした。22回の会議で14の議案が議決されたが,廃刀案などの審議を通じて,反欧化色の濃い公議人と森ら運営委員が対立して空転,同年7月集議院に改組された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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