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公儀(こうぎ)

私事でない公的なこと。武家に対する朝廷・公家を表す言葉として使われたが,正当な公権力の担当者としてしだいに武家政権が認識されると,将軍家や幕府を意味するようになった。最も広く用いられたのは江戸時代で,公儀御仕置・公儀林・公儀普請・公儀差などのように,江戸幕府の代名詞として使われた。また幕府権力に対しては私的な存在の藩権力も,内部においては公儀とよばれる場合があった。公儀振り・公儀者のように世の中・世間という意味でも用いる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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