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合巻(ごうかん)

草双紙の一類。本来は書籍の製本様式の一名称。文学史では製本様式のいかんを問わず,1807年(文化4)以降の草双紙をいう。黄表紙は寛政頃から筋を重視する伝奇的色彩を強くし,長編化する傾向にあった。しだいに5丁1冊の様式では冊数が増大して製本が煩瑣になるため,数冊分を合冊製本することが試みられた。1806年1月に江戸で西宮新六が刊行した式亭三馬作・初代歌川豊国画「雷太郎強悪(いかずちたろうごうあく)物語」は,この製本様式をとりいれた最初とはいいがたいが,意識的な試みであり,様式変革に大きな影響力をもったため,文学史ではこの作品出現を画期とする。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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