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江華島事件(こうかとうじけん)

雲揚艦(うんようかん)事件とも。1875年(明治8)日本軍艦が朝鮮砲台を砲撃した事件。朝鮮国との関係打開のため,日本は釜山から帰国した森山茂外務少丞の建議した軍艦による威嚇の方針をとり,雲揚・第2丁卯(ていぼう)の2艦を朝鮮近海の航路測量などに派遣。雲揚艦は朝鮮半島西海岸の示威行動中,9月20日江華島に近い漢江の支流に投錨,淡水補給の名目で艦長井上良馨(よしか)海軍少佐らがボートで遡行すると,草芝鎮砲台から砲撃され本艦に戻り応戦。仁川港対岸の永宗鎮を報復攻撃し,陸戦隊が上陸攻略して砲を奪いとり,官衙(かんが)・民家を焼き払い,長崎に戻った。日本側は朝鮮に問罪の遣使を艦船5隻で送って江華府で交渉し,翌年日朝修好条規締結により開国させた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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