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小磯国昭(こいそくにあき)

生没 1880.4.1~1950.11.3 大正・昭和期の軍人。陸軍大将。栃木県出身。陸軍士官学校(12期)・陸軍大学校卒。3月事件・満州事変の際の軍務局長。1932年(昭和7)2月荒木陸相のもとで陸軍次官となる。同年8月から関東軍参謀長兼特務部長として建国直後の満州国に影響力を行使した。35年12月から38年7月まで朝鮮軍司令官を務めた後,予備役に編入。平沼内閣・米内(よない)内閣の拓務相。第2次大戦の緒戦のドイツ軍の勝利に乗じた過激な南進論を主張。42年5月から朝鮮総督。44年7月,東条内閣のあとをうけて内閣を組織したが,戦局の急激な悪化のなか,45年4月に総辞職。戦後,A級戦犯として終身刑をうけ,巣鴨収容所内で病死。自伝は獄中で執筆した「葛山鴻爪(かつざんこうそう)」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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