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群馬事件(ぐんまじけん)

1884年(明治17)5月,急進派自由党党員が,群馬県甘楽(かんら)周辺の負債農民を糾合し,政府転覆を企図した事件。自由党の湯浅理兵(りひょう)・日比遜(ゆずる)・井上桃之助らは,高崎線開通式に参列する政府要人を暗殺する計画だったが,開通式の延期で中止され,妙義山山麓の陣馬ケ原に農民を集結。救民の名のもとに高利貸の家を打ち壊し,ついで松井田警察署を襲撃し,高崎鎮台分営に迫ろうとしたが意気阻喪し解散。首謀者は強盗・凶徒嘯集(しょうしゅう)罪などで処断された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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