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軍国主義(ぐんこくしゅぎ)

国家において軍事的な事象を最優先と考える思想に対する批判的呼称。たとえば国民全体を軍隊化するように,軍隊の組織原理の社会への浸透の主張,軍人を社会で最も尊重すべき人とする考え方や,国家への軍事的奉仕を国民の最も価値ある行動とする考え方などがある。多くは急速に軍事力を整備し,政治外交的手段として軍事力を多用すると認識される国家を批判する場合に用いられる。近代では19世紀から第1次大戦までのドイツに対しておもに用いられたが,ナチス・ドイツや十五年戦争期の日本にも用いられ,著名な例としては,太平洋戦争末期に連合国が日本の降伏を促したポツダム宣言がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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