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鍬形石(くわがたいし)

古墳時代の腕輪形宝器。南海産の巻貝ゴホウラを縦に切って作った弥生時代の貝製腕輪(金隈型)を祖型としてうまれた。碧玉(へきぎょく)・凝灰岩・頁岩(けつがん)・安山岩などの石材からなり,上から笠状部・内孔・突起(右側)・板状部という名称がつく。形が鍬の刃に似ることから,江戸時代の学者がよんだ名称が現在も使用される。西は大分・山口県から,東は石川・岐阜県までの4世紀代の古墳から出土する。特殊な例として福岡県沖ノ島祭祀遺跡からも出土。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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