1. 用語
  2. 日本史 -く-
  3. 黒田清隆(くろだきよたか)

黒田清隆(くろだきよたか)

生没 1840.10.16~1900.8.23 幕末期の鹿児島藩士,明治期の藩閥政治家。尊王攘夷運動にたずさわり,戊辰(ぼしん)戦争では追討参謀として活躍,五稜郭開城に際し榎本武揚(たけあき)を助命した。維新後,開拓次官のち参議兼開拓長官として北海道開発に尽力,樺太・千島交換条約の実現や西南戦争にも尽力。大久保利通の死後は薩摩閥の長老として,北海道の官有物払下げ中止に反対して明治14年の政変のとき辞任。第1次伊藤内閣の農商務相をへて1888年(明治21)首相となり,憲法発布の際に超然主義の演説を行った。大隈重信外相と条約改正を試みたが失敗。首相辞任後は元老として活動,第2次伊藤内閣の逓信相,枢密院議長を務めた。伯爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう