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黒住宗忠(くろずみむねただ)

生没 1780.11.26~1850.2.25 江戸後期の神道家で黒住教の教祖。備前国御野(みの)郡上中野村今村宮の禰宜(ねぎ)黒住宗繁(むねしげ)の子。幼名は権吉,初名は左之吉,のちに右源治と改めた。1812年(文化9)両親をあいついで失い,みずからも病気になったが,心持ちをかえて回復。14年の冬至(11月11日)の朝に太陽を呑みこんで神と合一する「天命直授(じきじゅ)」後,教祖となって黒住教の布教を展開,信者集団を形成していった。彼の講釈は「浮かびのままの説教」といい,準備を行わず心に浮かんだことを話した。著作は残されていないが,「日々家内心得の事」が教典とされた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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