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車人形(くるまにんぎょう)

人形遣いが,三つの車のついた台車(轆轤(ろくろ)車)に腰掛け,前後左右に動いて遣う,1人遣いの人形芝居。左手で人形の胴串と左手を,右手で人形の両手の紐をもち,足指の間に踵(かかと)の突起を挟んで操る。幕末期,経費削減のため,3人遣いの人形を1人で遣えるようにと西川古柳(こりゅう)が考案し,東京・埼玉・千葉・神奈川を巡演したので,現在も東京都八王子市を中心とする地域に残る。地は説経節が基本だったが,今では義太夫節を用いる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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