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久米島(くめじま)

沖縄本島の西約100kmにある島で,久米島町。面積約59平方キロメートル。島の周囲には大珊瑚礁が発達している。「続日本紀」和銅7年(714)条に「球美(くみ)」,1462年の「李朝実録」には「仇弥島」とみえる。14~15世紀に具志川城(ぐすく),伊敷索(いしきなわ)城などに政治的支配者が出現する。15世紀後半には琉球王国に統合され,1500年の琉球王国の八重山攻略には久米島最高の神女君南風(ちんべー)が参加。近世には水田開発も盛んに行われ,紬の専売を首里王府に強制された。冊封船・進貢船の寄港地。沖縄の戦では,日本軍による22人にのぼる虐殺事件(鹿山(かやま)事件)があった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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