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熊谷直実(くまがいなおざね)

生没 1141~1208.9.14 平安末~鎌倉初期の武士。直貞の子。平治の乱には源義朝方に属するが,乱後,京都大番役勤務中に平知盛に仕える。1180年(治承4)石橋山の戦で平家方の大庭景親に従うが,まもなく源頼朝に服する。佐竹氏討伐の戦功により,2年後,本領の武蔵国大里郡熊谷郷(現,埼玉県熊谷市)の地頭職を安堵される。源義仲や平家との戦いでも活躍,一の谷の戦では先陣を争い,平敦盛を討ちとる。87年(文治3)流鏑馬(やぶさめ)の的立て役を忌避して所領の一部を没収される。92年(建久3)久下(くげ)直光との所領争いで不利な裁決がくだると,上洛して法然の門下に入る。法名は蓮生(れんしょう)。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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