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久坂玄瑞(くさかげんずい)

生没 1840.5.-~64.7.19 幕末期の萩藩士。藩の尊攘派をリードした。名は通武,のち義助(よしすけ)。玄瑞は字。藩医の家に生まれる。吉田松陰に学び,高杉晋作とともに双璧と称される。江戸に遊学,帰国後,藩論の航海遠略策を批判。1862年(文久2)藩をこえた草莽(そうもう)の結合を提示した。また攘夷の勅命降下を図って,高杉らと品川のイギリス公使館を焼討ちした。翌年下関で尊攘派公家の中山忠光を擁して光明寺党を結成。8月18日の政変後は,京都・山口間を往復して藩の勢力回復に尽力した。当初実力による入京に反対したが,64年(元治元)6月,藩の方針が京都進発論に決すると諸隊を率いて上洛,7月19日に禁門の変となり,流れ弾にあたって鷹司邸で自刃した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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