饅頭屋宗二(まんじゅうやそうじ)
生没 1498~1581.7.11 戦国期~織豊期の和漢学者。姓は林で,「りん」とも「はやし」ともよんだ。名は逸。法名を桂室宗二居士という。南北朝期に来朝した林浄因(りんじょういん)の子孫で,浄因以来奈良に住み饅頭屋を家業としたことから通称でよばれる。牡丹花肖柏(ぼたんかしょうはく)に古今伝授をうけて奈良伝授の嚆矢となり,三条西実隆に学んで「源氏物語林逸抄」を,清原宣賢に学んで「毛詩抄」「春秋左氏伝抄」を著し,五山僧とも交わって「山谷詩抄」「江湖風月集抄」なども著した。「饅頭屋本節用集」の著者に擬せられるが確証はない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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