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万延元年遣米使節(まんえんがんねんけんべいしせつ)

幕末期の最初の遣外使節で,日米修好通商条約の批准書交換のため1860年(万延元)渡米した。正使新見正興(しんみまさおき),副使村垣範正,目付小栗忠順(ただまさ)ら総員77人。そのうち14人は諸藩からの参加者。1月米軍艦ポーハタン号で出航,ハワイ,サンフランシスコをへてワシントン着。ブキャナン大統領との会見,批准書の交換のほか,各種施設を見学して海外事情を探索した。各地で大歓迎をうけ,帰路はニューヨークから喜望峰・香港を経由して9月帰着。使節団とは別に,航海実習のために幕艦咸臨丸(司令官木村芥舟(かいしゅう),艦長勝海舟)が随伴し,日本人として初の太平洋横断に成功した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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