団団珍聞(まるまるちんぶん)
明治期の週刊滑稽風刺雑誌。正しくは「於東京絵(おどけえ)団団珍聞」。1877年(明治10)3月創刊。最初の発行所は野村文夫の創設した団々社。日本における最初の本格的な滑稽風刺雑誌で,戯文(ぎぶん)で説明をいれた狂画が特徴。明治10年代は改進党系として自由民権色が強かったが,しだいに政治色のない戯作(げさく)系の社会風刺が中心となっていった。97年には大岡育造を社主とする珍聞館に発行所が移った。1907年廃刊。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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