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豆板銀(まめいたぎん)

小玉銀(こたまぎん)とも。上方では小粒(こつぶ)とも。江戸時代の秤量(しょうりょう)銀貨の一種。銀座において丁銀とともに同じ品位で鋳造された。形状は小型の粒状で,重量は不定ながら5匁前後のものが多く,包銀には掛目の調整のために封入された。丁銀同様「寳」や大黒天像などの極印(ごくいん)が打たれたが,極印は総じて小型である。慶長銀から安政銀に至るまでたびたび改鋳されたが,1772年(安永元)の南鐐(なんりょう)二朱銀発行以来,金貨の単位をもつ計数貨幣が銀貨の主流となり,秤量銀貨の相対的地位は低下した。1868年(明治元)に貨幣としての使用が停止された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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