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松本城(まつもとじょう)

長野県松本市の市街地の北西にあった城。起源は不明だが,当初は深志(ふかし)城といい,南北朝期には小笠原氏の支城であった。1550年(天文19)武田信玄が改修し,拠点としての重要性が増した。武田氏滅亡後は木曾義昌・小笠原貞種・同貞慶・同秀政が城主となるが,その後の石川数正が大改修を実施し,現在に伝わる規模になった。本丸をコの字形に二の丸が囲み,その四周を三の丸が固め,要所に馬出しが普請されていた。江戸時代は小笠原・松平(戸田)・松平(越前)・堀田・水野各氏が入城し,松平(戸田)氏で明治維新を迎えた。近年二の丸御殿跡が発掘された。国史跡,5層の天守は国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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