松前氏(まつまえし)
近世,北海道渡島(おしま)半島南端部を領した大名家。徳川家康の命により蠣崎慶広(かきざきよしひろ)が1599年(慶長4)松前氏に改姓。1604年家康黒印状で対アイヌ交易独占権を保証される。矩広(のりひろ)の代にシャクシャインの戦がおこる。無高の大名であったがほぼ1万石格で,幕末に3万石となる。1807~21年(文化4~文政4)は陸奥国梁川(やながわ)に転封。藩主崇広(たかひろ)は64年(元治元)老中となる。明治維新後,修広(ながひろ)のとき子爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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