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松平氏(まつだいらし)

三河国の武士で,江戸時代の旗本・大名家。宗家は家康のとき徳川と改姓して江戸幕府将軍家となった。出自・系譜は明らかでない。氏は本貫の松平郷からとったものだが,実在が確認できるのは3代信光以降で,15世紀後半に国内に所領を拡大し,一族を各地に分封。それらの諸氏は家康以前の段階で,いわゆる十八松平とよばれる18家を数え,松平氏台頭の基となり,江戸時代に大名・旗本として繁栄した。家康の次男秀康の子孫である越前家,御三家の支流,家康の異父弟の系統の久松氏も松平を称する。ほかに譜代・外様大名で松平姓が与えられた者もいるが,維新後は各自もとの姓に復した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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