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松方正義内閣(まつかたまさよしないかく)

藩閥政治家松方正義を首班とする明治期の内閣。�@第1次(1891.5.6~92.8.8)。子爵級実力者や非薩長実力者を中心に組閣,終始閣外元勲との関係や民党との対立に苦しんだ。第2議会で軍艦建造費など重要予算が削減されたため衆議院を解散したが,第2回総選挙での選挙干渉で流血事件が発生,陸奥宗光農商務相・品川弥二郎内相の対立と辞任に発展した。第3議会での民党の責任追及はかわしたものの,白根専一内務次官の解任を機に閣内不統一で退陣した。�A第2次(1896.9.18~98.1.12)。進歩党党首大隈重信を外相に迎え,薩摩閥・山県系官僚と進歩党の連合内閣として発足(松隈(しょうわい)内閣)。進歩党との政策協定にもとづき,新聞紙条例の改正や政党員の高級官僚への大量登用などを行ったが,地租増徴を企てたため進歩党は離反,自由党との提携も失敗し,第11議会で衆議院を解散して退陣した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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