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町奉行(まちぶぎょう)

江戸幕府の職名。江戸の町奉行をさし,大坂・京都など他の主要直轄地の町奉行はその地名を冠してよんだ。町奉行制の成立の時期については諸説があるが,1631年(寛永8)説が有力。職掌は江戸府内の町方に関する行政・司法・警察のすべてをつかさどった。寺社奉行・勘定奉行とともに三奉行の一つで,幕府の行政審議や司法の最高機関である評定所一座の構成員でもあった。定員2人(一時3人)。月番制で南北の奉行所で執務したが,非番の月は書類整理にあたった。老中支配で,芙蓉間(ふようのま)席。役高は,1723年(享保8)以降3000石で中級旗本の昇進の頂点とされた。大岡忠相(ただすけ)・遠山景元らが名奉行として知られる。下僚に与力・同心以下があり,町名主をも監督した。1868年(明治元)廃止。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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