斗(ます)

「と」とも。寺社建築などに用いる組物(くみもの)を構成する主要な材で,おもに肘木(ひじき)の上にのる。方形または長方形の平面で,下半部がくりとられて曲面になっており,ここを斗繰(とぐり)という。使用位置や形によって大斗(だいと)・巻斗(まきと)・方斗(ほうと)・鬼斗・延斗(のびと)・皿斗(さらと)・雲斗(くもと)などがある。高さの比率と斗繰曲線に時代の特徴があり,高さは平安後期が最も高く,以後しだいに低くなる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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