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曲屋(まがりや)

民家建築の一様式で,居住部の土間前方に厩(うまや)をL字形に接続し1棟とした建物。屋根はつながっているが,本来別々の建物であった性格を残し,かつ厩が最もよい位置にくることを配慮する。関東以北に多く,形式的には日本海岸の多雪地帯の中門造(ちゅうもんづくり)に似る。ともに格式を表す形式でもある。18世紀後半に馬をもてるようになった盛岡藩領の農民に,直屋(すごや)を曲屋に改造することが盛んになった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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