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前句付(まえくづけ)

雑俳の中心をなす形式。五七五の題に七七,あるいは七七の題に五七五をつける。初心者のための連句の稽古として行われていたが,三都の宗匠の出題に対し地方俳人が広く投句するようになって大衆化し,やがて遊戯性の強い俳諧として分化した。元禄頃には点者と作者の仲介を行う会所ができ,高点句集の出版も行った。高点には褒賞も出されたので,付句1句の奇抜さにしのぎを削るようになり,のちに付句だけが独立して川柳がうまれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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