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目安箱(めやすばこ)

評定所前箱・訴状箱とも。1721年(享保6)閏7月,8代将軍徳川吉宗が広く民意をきくため江戸城辰の口の幕府評定所門前の腰掛の上に設置させた投書箱。享保の改革の一環。吉宗が和歌山藩主のとき,和歌山城門前に訴訟箱を設置したのが前例。防火のため瓦葺き屋根に関する意見を出した牢人伊賀蜂郎次の上書,貧しい病人のための療養所設立を求めた町医者小川笙船(しょうせん)の上書などが採用された。不採用になったものとしては,山下幸内(こうない)の上書が有名。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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