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メーデー事件(メーデーじけん)

皇居前広場事件とも。1952年(昭和27)5月1日の第23回メーデーにおけるデモ隊と警官隊の衝突事件。サンフランシスコ講和条約の発効3日後に開催されたメーデーは,皇居前広場の使用が許可されず,明治神宮外苑が会場となった。大会終了後に参加者は都内のデモ行進に移った。当時人民広場とよばれた皇居前広場の使用禁止措置に不満をもつデモ隊が,共産党の武装闘争路線にも影響されて同広場に突入。警官隊もピストル・催涙弾を多用して反撃し,死者2人・負傷者多数を出す激しい乱闘となった。事件の逮捕者は1232人。261人が起訴され,騒擾(そうじょう)罪適用が争点となった裁判は大規模かつ長期化し,一審は騒擾罪の一部成立と判決したが,72年の二審判決では騒擾罪を全面不成立と認定し,結審した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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