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明和事件(めいわじけん)

江戸中期に軍学者山県大弐(やまがただいに)らが処罰された事件。江戸で軍学の教授をしていた元甲府与力山県大弐の門人で上野国小幡藩家老吉田玄蕃(げんば)が,同藩用人松原郡大夫との私怨により藩から処罰されると,大弐の門人桃井久馬・宮沢準曹らは,禍いが自分に及ぶことを怖れて,大弐に謀反の企てがあると老中に直訴するとともに町奉行所に出訴した。そのため幕府は,1766年(明和3)大弐と大弐方に寄宿していた藤井右門(うもん)を捕縛し,8カ月にわたって取り調べ,その言動が幕府の忌諱にふれたとして大弐を死罪,右門を獄門という極刑に処した。また宝暦事件で重追放の処分となっていた竹内式部(たけのうちしきぶ)も連坐させ,八丈島へ遠島とした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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