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明倫堂(めいりんどう)

�@加賀国金沢藩の藩校。1792年(寛政4)城下出羽町に設置。士庶共学。和・漢・医・算・習字・習礼・史・天文・暦・詩文・法・本草を教え,武芸は経武館で行った。学風は初代学頭新井白蛾(はくが)以来朱子学。1822年(文政5)仙石町に移転。文系とは別に西洋砲術・洋学・蘭医・航海などを教授する壮猶(そうゆう)館,西洋医学の研修と治療をする養生所が設けられたが,68年(明治元)以降の統合・廃止・移転をへて,71年にすべて仙石町に統合。�A尾張国名古屋藩の藩校。初代藩主徳川義直が建てた学問所,1748年(寛延元)蟹(かに)養斎が藩の許可を受けて開設した巾下(はばした)明倫堂に続き,83年(天明3)城下片端長島町角に建設。細井平洲を督学として職制を定め,東隣に聖堂を創建。1811年(文化8)冢田(つかだ)大峰が督学となり折衷学的な傾向が入った。33年(天保4)教科は和・漢・算・筆・習礼・諸武芸。69年(明治2)学校と改称。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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