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名物(めいぶつ)

茶道具などで,古くから由緒があり,尊重される品。厳密な定義・範囲はないが,著名な茶人らに愛好された品をさし,種々の名物目録が作られている。千利休(せんのりきゅう)以前から著名であったものを大名物(おおめいぶつ),小堀遠州が選んだとされるものを中興名物といい,松平不昧(ふまい)(治郷(はるさと))はその所蔵品を宝物・大名物・中興名物・名物並・上之部に格づけしている。品目により名物釜・名物裂(ぎれ)などという。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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