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冥途の飛脚(めいどのひきゃく)

人形浄瑠璃。世話物。3段。近松門左衛門作。1711年(正徳元)初秋以前に大坂竹本座初演。飛脚宿亀屋の養子忠兵衛が遊女梅川を身請けするため公金を使いこんだ事件を脚色。浮世草子・歌舞伎などに先行作があるが,実説の詳細は不明。改作物に「傾城(けいせい)三度笠」「けいせい恋飛脚」,また歌舞伎化した「恋飛脚大和往来」などがあるが,主人公の性格や,その父親の愛情や義理にからまれた苦悩の描写は,本作には及ばない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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