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明治天皇(めいじてんのう)

生没 1852.9.22~1912.7.29 在位1867.1.9~1912.7.30 近代国家形成期の天皇。日本最初の立憲君主。名は睦仁(むつひと)。幼称は祐宮(さちのみや)。孝明天皇の第2皇子。母は権大納言中山忠能(ただやす)の女慶子(よしこ)。京都の中山邸で生まれる。1860年(万延元)親王宣下。幕末の倒幕運動の高まりのなかで孝明天皇が急死し,67年(慶応3)1月践祚(せんそ)して皇位を継承。徳川慶喜(よしのぶ)の大政奉還後,同年12月,王政復古により新政府を樹立。68年9月,明治と改元。翌10月,京都から東京に移り江戸城(のち宮城)に入った。近代国家の建設が進むなかでヨーロッパ的君主としての教育をうけた。89年(明治22)欽定憲法として発布された大日本帝国憲法により,天皇は国の元首で統治権の総攬(そうらん)者と定められ,文武官の任免,陸海軍の統帥と編制,条約の締結,宣戦・講和など大きな権限を保持し,国務大臣の輔弼(ほひつ)と帝国議会の協賛によりこれを行使した。94~95年の日清戦争には広島の大本営に起居し国務・統帥にあたった。1912年7月29日死去(宮内省の公式発表は7月30日)。9月13日大葬。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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