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明衡往来(めいごうおうらい)

「明衡消息」「雲州往来」「雲州消息」とも。往来物の一つ。古来作者は藤原明衡(あきひら),成立時期は彼の晩年の11世紀後半とされてきたが,疑問視する説もある。貴族相互または貴族と僧侶の往復書簡集のかたちをとる。内容は,交遊・贈答・貸借・依頼・昇進・占卜(せんぼく)・質義・神事・祭礼・仏事・地方官動静・作歌・作文など。当時の貴族と僧侶の日常生活や行事の世界を知る好個の素材。「群書類従」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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