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民俗学(みんぞくがく)

伝承的な庶民の日常生活を対象にして,民俗文化の特質を究明することを目的とする学問。研究素材は民間に伝承されている資料が中心で,有形・無形を問わない。聞書き,文献記録,絵画・映像資料など,民間伝承を語る形態は豊富にあり,日本の民俗学は,それらの資料を数多く記録化してきた。19世紀後半に欧米で発達した学問で,英語のfolkloreやドイツ語のVolkskundeは,民間伝承を意味する語として使用される。日本では,ほぼ同時期に国学の一部として注目されていたが,のちに柳田国男の郷土研究に引き継がれ,一国民俗学を唱えてスタートした。歴史学や文化人類学(民族学)と重なる領域もかなり多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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