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三善康信(みよしのやすのぶ)

生没 1140~1221.8.9 鎌倉幕府草創期の官僚。平安末期に太政官の史や中宮少属を勤める。母が源頼朝の乳母の妹であった関係から,伊豆配流中の頼朝に月3度京都の情報を送り,1180年(治承4)には源氏追討の動きをいち早く頼朝に知らせた。その後出家して入道善信と称し,84年(元暦元)頼朝の招きで鎌倉に下向し,政務についた。頼朝の訴訟機関問注所の実務を担い,91年(建久2)問注所初代執事となって,幕府の基礎固めに努める。源家将軍3代および北条執権体制下に宿老として幕政に重きをなしたが,承久の乱直後に問注所執事の職を子の康俊に譲り没した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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