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名簿(みょうぶ)

名符・名付(なづき)・二字(にじ)とも。みずからの姓名・官職位階を記した札。古代,官職についた者が官衙に提出したのが早い例だが,時代がくだるにつれて,臣従儀礼の一環として提出される文書として広く用いられるようになった。すなわち貴族や有力武士の家人(けにん)となった者が主人に提出したり,戦闘で敗北した者が降服の作法の一つとして勝者に提出するなどの用法があった。名簿を提出することで,人格を他者にゆだねることを表したと考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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