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宮崎友禅(みやざきゆうぜん)

生没年不詳。友禅斎とも。江戸前・中期に活躍した絵師。元禄頃,京都知恩院前に住み,扇絵を得意とする僧形の絵師として一世を風靡した。のち小袖模様の意匠を手がけ,この分野でも好評を博した。1692年(元禄5)「余情ひなかた」を刊行し,描絵小袖の領域でも注目を集めた。俗に友禅染の創始者とされるが,彼は意匠家としての役割をはたしたもので,近世初期から伝わる糸目糊(いとめのり)の技術を友禅染として大成したのは,京都五条近辺の染工たちであったと考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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