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源義仲(みなもとのよしなか)

生没 1154~84.1.20 平安後期の武将。父は義賢。母は遊女という。通称木曾冠者(きそのかじゃ)。1155年(久寿2)父義賢が武蔵の大蔵合戦で甥義平に敗れて戦死すると,信濃国の木曾谷で乳母の夫中原兼遠に養育された。80年(治承4)9月,以仁王(もちひとおう)の令旨(りょうじ)に応じて信濃で挙兵し,翌年北陸道を制圧。83年(寿永2)嫡子義高を源頼朝の婿として鎌倉に送り,倶利伽羅峠(くりからとうげ)(石川県津幡町・富山県小矢部市)の戦で平家の大軍を破って入京をはたした。勲功により伊予守に任官したが,武家によるはじめての洛中軍政で公家の不満がつのり,以仁王の子北陸宮擁立を画策して朝廷と対立を深めた。11月院近臣の反乱を武力鎮圧してクーデタをおこしたが孤立し,翌年1月征夷大将軍となってみずから旭将軍と称したが,早々に源範頼・義経の大軍に攻められ,近江の粟津(滋賀県大津市)で敗死。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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