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源義家(みなもとのよしいえ)

生没 1039~1106.7.- 平安後期の武将。頼義の長男。母は平直方の女。八幡太郎と称する。前九年の役に父に従い,その功により1063年(康平6)従五位下,出羽守に任じられた。83年(永保3)陸奥守・鎮守府将軍。後三年の役に介入し,清原(藤原)清衡(きよひら)を援助して鎮圧。朝廷は私闘とし行賞を認めなかったため,私財を将士に提供。これにより武家の棟梁としての名声はかえって高まり,東国武士団との主従結合は強化された。また荘園の寄進が相ついだため,朝廷は92年(寛治6)義家が立てた荘園を禁じる宣旨を発布。98年(承徳2)正四位下に叙され院昇殿を許されたが,晩年は嫡子義親が追討されるなど,朝廷内で苦しい立場におかれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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