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南淵請安(みなぶちのしょうあん)

名は「じょうあん」とも。清安とも。生没年不詳。遣隋学問僧。姓は漢人(あやひと)。南淵は大和国高市郡飛鳥川上流の地名(現,奈良県明日香村稲渕)で,5世紀後半以降に新しく渡来した東漢氏系氏族。608年(推古16)遣隋使小野妹子(いもこ)らに従って留学し,640年(舒明12)百済使・新羅使とともに帰国。中大兄(なかのおおえ)皇子と中臣鎌足(なかとみのかまたり)がともに儒教を学んだという南淵先生は請安のことと考えられる。大化の新政権には名がみえず,その直前に没したとも推測される。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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