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御堂関白記(みどうかんぱくき)

「御堂御記」とも。藤原道長の日記。御堂殿とよばれた道長は関白に任官したことはないが,江戸時代以来この名称が流布した。998~1021年(長徳4~治安元)の記事が伝わる。道長の死後,摂関家の宝物として厳重に保管され,中世以降は近衛家に伝来。具注暦(ぐちゅうれき)に記した14巻(半年1巻)の自筆原本と古写本12巻(1年1巻)が陽明文庫に現存。当時の政界の頂点にいた人物の日記が,多量に自筆原本で残されていることは,史料的にきわめて貴重であるが,書き方は自由奔放で誤字も多く難解である。「大日本古記録」所収。「御堂関白記全註釈」もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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